2018-09-09 夜風の言葉 創作 SS 晩夏の夜風、心地よく吹く。その匂いが伝えてきたのは、もう戻れない夏の記憶と、たくさんの不安だった。無邪気に過ごしていたあの日々は、夢のように消えてしまうみたいで、あまりにも儚かった。日々は失ってから気がついて、もうどれだけ願っても戻ってはこない。心地よく吹く夜風に別れを告げて、どうにもならない、失っていく日々を見ていこう。