夜風の言葉

晩夏の夜風、心地よく吹く。
その匂いが伝えてきたのは、もう戻れない夏の記憶と、たくさんの不安だった。
無邪気に過ごしていたあの日々は、夢のように消えてしまうみたいで、あまりにも儚かった。
日々は失ってから気がついて、もうどれだけ願っても戻ってはこない。
心地よく吹く夜風に別れを告げて、どうにもならない、失っていく日々を見ていこう。