プリティーリズム・オーロラドリームを見終えたメモ

面白かった。第一作らしい素晴らしい作品だった。

全体を俯瞰するのはとても難しく、一周では厳しい気がするので要素のメモをしてみる。タグとはちょっと違うけど、全体の構成要素を知るのは大事なので。

  • 好きという想い
  • 仲間・ライバル
  • 家族
  • 普通

大まかに5つ挙げてみました。まあ間違いなく、ダントツで大きいのは『夢』ということだろうなと思います。

シナリオ全体を通して各キャラクターの夢を追う姿が描かれ、最終盤では主人公春音あいらは夢の対象としても描かれます。彼女は夢を追っていたというよりも、好きという想いで走り続けました。

それもすべて、仲間でありライバルであるみんながいてくれたから出来たことです。彼女たちにはそれぞれの家族がいて、境遇も大きく違いました。特に天宮りずむは、普通という時間を長い間失っています。

私がこの作品で強く感情を動かされたのは『普通なんかじゃなくていい!(49話)』というセリフでした。普通ではない時間を長く過ごしてきた結論は、普通じゃなくても、もう失った時間が戻らなくても、今からなりたい姿になればいいというものでした。

作品全体を通して、こうなりたい、こうなってほしいという純粋な気持ちこそが、何よりも強いんだというメッセージが描きたかったのかなと考えています。

あとは人間のいいところも悪いところもはっきりと描いていたのがすごいなと驚きました。あいらがりずむの闇にぶつかるシーンで、突き放すような、冷たい心を感じるような瞬間が描かれていてよかったと思います。そんな闇を含めて人間らしいと言えるんだろうなと感じました。

他にも生い立ちもまっさらだった久里須かなめですら、オーロラライジングを目指して心を捨てることが出来なかったのが印象的でした。

書いていて思いましたが、『人間』というのも要素に追加しても良かったかもしれませんね。すごく人間を描いた作品でした。

――いや。若干文句があってですね、なんでこの系譜を引いているはずのキラッとプリ☆チャンは炭酸が抜けたコーラみたいな味してるんだ。いやおかしいだろ。おかしいよ。既に30話やってるんだぞ。テンポが悪いとかそういう問題じゃないだろ。何も中身がないじゃねえか。『動画サイト』やら『自分発信』やら、コーディネートという要素をどれだけ活かした? 今のシナリオじゃ形式的に配信して、形式的にライブして、形式的にコーディネート手に入れてるだけでしょう。ここからどうなるんだ……?

とまあ文句を連ねても仕方ないんだけど、正直プリティーシリーズ第一作を見たあとだとシリーズの名が可愛そうだと思うレベルなんだよな。ぜひいいシナリオを見せてくれ。どうかお願いします。