Marco3jp Advent Calendar 2020: 7日目 好きな曲について その2
7日目らしいよ。個人的には土日が消えていったことに寂しさがある。あとこの生活って人としゃべることがないので会話できなくなっていきそう。
今日の楽曲
4. テンダー・ファインダー
5. One Summer's Day
6. 瑠璃色の地球
コメント
テンダー・ファインダー
作詞:稲葉エミ
作曲:yamazo
前半の風景を撮っていたとき、後半の騒がしい“そこらへん”を撮っていたとき、写真を通じてなにか成長した様子が伺えてくる。
居心地のいい場所にいる姿は風景みたいで、いつもそこにあるものなんだという描き方がとても丁寧。
オチとして、その風景を切り取って収めることじゃなくて、その風景に映るみんなこそ宝物なのだという描き方があるけど、わかるようでわかりたくないというか、写真を撮る人にはわかるジレンマみたいなところまで結論を出しているのもまたスタンスをはっきりさせていて好き。
もしかすると解釈が異なっていて、前半から中盤辺りまでは宝物をファインダー越しにしか見ていなかった(=その間に壁があった)けど、最後に勇気出してその壁を乗り越えたということなのかもしれない。
解釈の余地はあると思うけど、写真を撮るのが好きだときっといろんな思いがこの曲に芽生えるはず。メロディーも歌詞も最高にいいので、ぜひ聴いてほしい。
One Summer's Day
作曲:久石譲
千と千尋の神隠しのBGMとして使われているインストゥルメンタル曲。
ノスタルジアという言葉が詰め込まれた楽曲で、ここまで「狂おしい」という言葉が似合うメロディーを味わったことがない。
もしかすると、千と千尋の神隠しという映画は日本テレビの夜の枠で放送していたはずで、それを見ていた幼少期の記憶とこの曲が結びついて、なおさらとてつもない懐かしさ、遠く離れていってしまう夏の景色が浮かんでくるかもしれない。
もしピアノ主体なインスト曲が好みなら、KEMU VOXXによる『PANDORA VOXX complete』に収録の『Intron(Inst)』も気にいるかも。ただこちらはノスタルジアというよりも暖かさ・包まれる感覚が強めのメロディーなので方向性は少し違います。
瑠璃色の地球
作詞:松本隆作
作曲:平井夏美
この曲を聴くと水平線から太陽が登ってくる様子が頭の中に浮かんでくる。
伴奏が比較的静かなこともあり、松田聖子さんの透明感ある声質が特に魅力的で、特徴的な歌い方に注目して聞き惚れてほしい。
オチ
楽曲に対してコメントを書こうとするとやはりもう一度歌詞を読み返して解釈したい気になるんだけど、物語性の強い楽曲(前半と後半で話が変化する)と、主張の強い楽曲(徹頭徹尾メッセージを込める)とあって面白いですよね。
個人的に、メロディーが並程度あれば歌詞パワーで最高評価まで持っていけるんだけど、どれだけ歌詞がよくてもメロディーが並以下の刺さりだと聴かなくなっちゃうんだよね。
歌詞とメロディーによる楽曲の評価曲線みたいなもの作ったら結構面白い曲線になりそうだなと思ったりした。