Music Unity 2020っていう奇跡に対する感謝の気持ちを、私にできる限りの言葉で紡いでみた

それは起こらなければよかった奇跡。けれど私は、起こったことに感謝している。

正直この新型コロナに関する状況がなかったらMusic Unityはなかっただろうし、Mograさんのチャンネルを見ることも、Mograさんを知ることも、クラブってものすら知ることがなかったと思う。それは2020年の、4月4日に始まったらしい。

発端は月あかり夢てらすさんがDJずっ from i☆Risを招待してくれたことだった。第一回のメンバーを見て『DJずっ』と『kz / livetune』しかわからなかったし、そしてそこしか見てない。リアルタイムでみたのはトリだったkzさん。あとからi☆Risから知ったDJずっを見て、クラブって楽しそうだなって思った。音楽ってこんなに楽しいのかって思った。音源には越えられない壁があるんだって知った。

そこに人がいて、想いを込めて届けるってことが、ここまで響くとは思わなかった。

私は以前から音楽を聴くことは好きだったけれど、このイベント以降たくさんの曲を好きになった。

『Tell Yout World』『Hand in Hand』『水星』『Shelter』『ファインダー -imoutoid's"Finder Is Not Desktop Experience Remix"- 』『ディスコの神様』『ネオンライト』『Radio Happy』……他にもたくさんの楽曲を好きになったし、これまで知らなかったアーディストに出会った。ついでに言えば音楽文化に関する講義すら履修した。

第一回は知っているアーティストを聴いていたけど、記憶の限りそれ以降は時間の都合上聴ける箇所はみんな聴いたと思う。知ってるか知らないか、そこに境目なんてないと気がついた。天才は聴けばわかる。

思い返すといろんなDJのプレイを聴いた。レコードを使ったアナログDJがすごいと思ったし、ある作品のキャラソンをメドレーレベルでつなげたDJも見た。他にもどれだけ『は? こんなの天才じゃん』と画面に向かって言ったかわからない。つなぎ方、楽曲の選び方、何もかも表現だったし、その気持ちに私は感情を突き動かされていた。

その全ては悲劇と呼べる災害に発端していて、今もまだ復興できたとは言い切れるような状況ではないけれど、Music Unity 2020という奇跡に出会えたことで私の音楽に対する想いがとても大きく変わったことは事実だった。Music Unity 2020の主催はもちろん、いろいろな形で関わってくれた方々には感謝の思いしかない。

本当にありがとうございました。みなさんの音楽への思いに助けられて、私はこの数カ月間、家に引きこもって耐えることができたといっても過言ではないと思っています。

最後にMusic Unity 2020で最も印象に残っている楽曲の歌詞を引用して終わりたい。

どうか、もうMusic Unity 2020に続きがありませんように。

ほら旅に出ようぜ 

Radio Happy(作詞 BNSI(MC TC))より引用